アキト

• 母さんは事故で死んだ。俺はその時一緒にいた、運転手にお願いして、山の方に二人でピクニックに行く途中だった、回転する車内で母さんは俺を抱えていた、そこで記憶は止まっている。目が覚めたら、この姿だった。

• ふぁ、、、まず寝てなかったし。うっ眩しぃ～、昼寝するから良いの。

• 受け入れたなんて顔して格好つけるな。諦めるなよ。まだお前は消えてないだろ・・・・

• ははは！おまえの為だとでも思ってる？自分のためだよ、自由気ままに一人でこの屋敷を広々使いたいからだよ。

内田

• 門限は１９時でしたが、１７時に変更します。それと、汚れたままの《アナザー》を放置しないこと、ご自身で汚したのですから、アキト様で綺麗にしてください。毎回お伝えしていますが、最低限のことです。

• この記憶が気づかれ、消される事が一番怖いのです。私は一年間コウスケ様の補助として仕えた後、アキト様の元へ配属されました。それも１０年が経とうとしています。１０年です。１０年間お傍に居ました。そして１１年間、この記憶を隠してきました

ユナ（③はプラス３才で。）

• 本当は一緒に行きたいけど、学校以外で外に出ると母様は良い顔をしない。ん？ヨシちゃんの鞄のポケットから紙切れが落ちた。声をかけようと思ったら扉が閉まった後だった。帰った時で良いや。

• あの、コレ・・・授業参観、学校来れる？でも・・・先生がご両親来ないの？ってすっごく聞いてくるから・・・あと、小学校最後の授業参観だから

• ふふ。私、ヨシちゃんも好きだけど、お兄ちゃんも好きなの。お兄ちゃんが喜ぶことをしたい。お願い、手伝ってくれる？

吉沢

• ユナ様はまだ湯気が立っているホットミルクを二つのマグカップに注ぐと、ココアの粉末を入れる。入れる、入れる、また入れる。初めは私が作っていたのだが、好みではなかったようで、夕食後のココアはユナ様が作るようになった。・・・・う、あまい。

• ・・・はっ！大丈夫です。頭は痛くないです。私も細かい事は分かりません。〝そうであった〟という記憶でしか思い出せないんです。この書かれている場所に私にメモを渡した相手がいます。その方なら・・・

マドカ

• ～～っ大好きだから、もう苦労はかけられない！かけたくない！・・・・長い時間私のせいで苦しんできたんだと思う。返せるものもない。私は生きる価値がないの。

• （意識を取り戻し）・・・お、お父さん？・・・分るよ、だって私のお父さんだもん。

• ・・・うん、馬鹿なことしたと思う、でもそうしたほうが良いと思ったの（頬を叩かれる）うわーん、ごめんなさい、ごめんなさい！怖かった、ほんとは怖かった・・・！